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「予想より早いな。」
「どうすんの?」
ニトログリセリン爆弾によりビルの1階は壊滅状態だが、ビルの上のほうはろくなものは置いてないはず。
第一、こんなに高いビルにする必要あったのだろうか?
「誰か来る!」
親友が気づいてなければ蜂の巣になっていただろう。兵士が4人ほど来た。
「1階が爆破された?10部隊は何してたんだ?」
「俺達1部隊の出番はなさそうだぜ。敵は上に行くはずだ。他の部隊が上を見てるし…」
「隊長が来たぞ。静かにしろ。」
「R、他の1部隊をここに集合させろ。」
「はい。隊長。」
何故に廊下で会議?と思ったがひっそりと隠れていた。
会議が始まった。25人程度だ。
「敵の使用武器は実験室から奪ったニトログリセリン。敵は大きな武器は持っていないようだ。それと、おそらく若い」
「次に、1階から2階の階段の一部が爆破されている。敵は2階にいったと思われる」
「隊長、警備員から連絡が届きました。敵はエアガンを使用しています。さらに、爆弾を作るだけの力量がある。高校生と思われます。」
「D、ありがとう。では、A~Mまでは休息。2時間後に交代する」
兵は13人が稼動している。残りは休んでいる。
会議が終わり、やっと隠れていた掃除用具いれから出れた。
休息室の隣が隊長室、その隣が武器庫になっている。
「武器庫から武器を・・・」
僕達は武器庫にそっと入り、手榴弾、ハンドガン、煙幕弾をバックに入れた。
ガタンと音がした。
驚いて振り向くとねずみが騒いでいる。
急いで外へ出て、とっさに物陰に隠れた。
そのとき、隣から隊長が出てきた。右手にはマシンガンを持っている。
隊長が部屋の中へ撃った。窓には血がべっとり付いた。
「ねずみか・・・」
そういうと、中へ入っていった。
「なんと!武器が!」
休息室から一人出てきた。
「どうしたのですか?隊長。」
「A、大変だ。武器が一部なくなっている!」
隊長の言葉にAと呼ばれる人が驚いた。
「なんですって?Dの言っていた予想は・・・」
「ダミーだったということだ。間違いない。所長室に守りを固めろ。液体には気をつけろ。」
所長室は20メートル位先だ・・・・・仕方ない。命がけで攻めるか・・・隊長が部屋に戻り、他の隊員が移動した後、僕らは最後のトラップを作った。



残りの持ち物
カッターナイフ、ライター、マッチ(20本)、ガスボンベ、エアガン(25m60発入り)、軍手、携帯食料(3週間分)、水(4リットル)、懐中電灯、塩酸(1㍑)、水酸化ナトリウム(1㍑)、ヒ素(1㍑)、水素(1㍑)、石油(2㍑)、自動発火装置、ろうそく(20本)、手榴弾1個、ハンドガン(45mm口径30発)、煙幕弾。


最後のトラップ
使用物
ガスボンベ、水、懐中電灯、ニトログリセリン、手榴弾、水素、石油、ろうそく、煙幕弾、自動発火装置

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